2015.03.18
高知エコデザイン協議会

2015年

第14回 高知エコ産業大賞が決定 New!!


E c o G r a n d P r i z e



  高知エコ産業大賞は、その製品が、環境に配慮した製品であるか、
  技術面や発想における新規性があるか、また、消費者のニーズに 
  応じた商品の工夫や販売活動を行っているか、そして、高知県の 
  活性化に向けた波及効果が見込まれるか、などの項目を数値化し 
  た結果と各賞の性質を勘案して審査・選考いたしました。    

         第14回 審査委員長(敬称略)       
         高知大学名誉教授   金川 靖       


審 査 結 果

● 高知エコ産業大賞 ●

YAMAMOTOリサイクルシステム
山本貴金属地金株式会社【製品・工法】
(高知第一山南工場)


● 優秀賞 ●

KOブロック
有限会社 須崎サブコン 【活動】


● 技術賞 ●

LED道路照明器具
株式会社 アイティエス【製品・工法】


● アイデア賞 ●

鰹を使った堆肥作りと有機・無農薬野菜栽
下元農園(高岡郡中土佐町久礼)【活動】


● 特別賞 ●

三原村における「どぶろく」を核とした地域活性化
三原村どぶろく組合【活動】


 (2007年度から副賞金はありません。名誉と受賞後の応援のみです) 
 3月17日、マインテック高知において授賞式を行いました。    
 

審 査 講 評

● 高知エコ産業大賞
  企業名:山本貴金属地金株式会社
  受賞対象製品・工法:YAMAMOTOリサイクルシステム

 歯科用・工業用の貴金属を含む製品スクラップを回収してきて、それから金、銀、パラジウム、白金を取り出しリサイクルする「YAMAMOTOリサイクルシステム」を立ち上げ、運用している。リサイクル過程で発生する有害な廃水も処理プラントで無害化している。
 金属材料のリサイクルが資源保護の点から評価されるとともに、地元の雇用に貢献していることも評価されました。また、このようなリサイクルシステム自体が、日本国内で少ない事例であることも評価されました。ただ、加工のためにCO2等に悪い影響があるのではないか、あるいは歯科材料からは工業製品のリサイクルが必要ではないかなどの意見がありました。

● 優秀賞
  企業名:有限会社 須崎サブコン
  受賞対象製品・工法:KOブロック

 受賞したのは、擁壁用コンクリート製大型ブロック(幅2m x 直高1m x 5分勾配控え長さ0.8〜2m)「K.Oブロック」です。この製造過程において、四国電力西条発電所から出る石炭灰(フライアッシュ)を混ぜて、二酸化炭素削減に貢献しています。また、利用する際にも、従来の工法では必要だった木製型枠や発泡スチロールの型枠が不要になり、産業廃棄物の低減にも貢献しています。
 火力発電から出るフライアッシュを使用するなど環境への負荷の低減を考え、CO2の削減や産業廃棄物の低減などが評価されました。また、コストや施工性もよい製品である、などの評価がありました。

● 技術賞
  企業名:株式会社 アイティエス
  受賞対象製品・工法:LED道路照明器具

 受賞したのは、LEDを使った道路照明器具「NIIDA(ニイダ)」です。国交省のLED道路、トンネル照明導入ガイドラインに適合した製品で水銀灯や高圧ナトリウム灯と比べると40〜70%の消費減力の削減効果があります。
 LEDの街路灯は他社も開発していますが、国交省のガイドラインに適合した信頼性、光の広がり等を考慮した製品は県外大手しか出しておらず、高知発の製品として頑張ってほしいということが評価されました。また、LED化は世界的な流れで、省エネ効果は大きい、などの評価がありました。
 ※注:製品名の「NIIDA(ニイダ)」は、本社住所の「仁井田」より


● アイデア賞
  企業名:下元農園
  受賞対象活動:鰹を使った堆肥作りと有機・無農薬野菜栽

 受賞したのは、堆肥の製造とそれを使った無農薬野菜生産の活動です。黒潮本陣等ででるカツオのアラを煮込み、カヤ、落ち葉、藁、米糠、発酵鶏糞等と混ぜ、10日に一度切り返しながら3ヶ月かけて作った堆肥1トンを3アールの畑に投入し、太陽熱による土壌消毒なども行いながら、有機無農薬でニンニク等を栽培しています。このニンニクは黒潮本陣のカツオのたたきに添えられています。
 無農薬での野菜作りは理想的で、鰹を使うという発想はおもしろい。個人の取組としてはおもしろい、などの評価がありました。


● 特別賞
  法人名:三原村どぶろく組合
  受賞対象活動:三原村における「どぶろく」を核とした地域活性化

 受賞したのは、三原村の「どぶろく」を核とした地域活性化活動です。三原村では平成16年にどぶろく特区の認定を受け、平成17年3軒の農家が「どぶろく」を作り始めました。「どぶろく」を作ることにより、水田が維持される他、現在では7軒の農家が「どぶろく」を製造しており、どぶろく祭りでは人口1600人の村に6000人が押しかけ、「どぶろく」を中心として地域の産品のPRができています。
 三原の米を加工してどぶろくにして、地域のイベントに育てている点はすばらしい。10年近くの取組で、村の取組としては大きな成果をあげている、などの評価がありました。



表彰発表会のPDF(現在作成中)
  問い合わせ連絡先
  高知エコデザイン協議会事務局  担当:安岡
  高知市布師田3992-2 ぢばさんセンター5F
  TEL & FAX 088-803-1073


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